滋賀・近江八幡で「やってみたい」を形にする物語

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近江八幡

滋賀県・近江八幡。近江八幡といえば、「水郷めぐり」や和菓子の「たねや」、洋菓子の「クラブハリエ」が有名でしょうか。きれいな水とゆったりした町並みが広がるこの地に、「シェアキッチン 今日だけ」という一日限定のお店が開ける場所があります。

今回紹介する小説『キッチン「今日だけ」』は、シェアキッチンを舞台に、さまざまな人が一歩を踏み出し、日常を少し変えていく物語。あなたもきっと、自分の「今日だけ」を探したくなるはずです。

目次

近江八幡を舞台に最初の一歩を後押し

舞台は、近江八幡のホテル内にある「シェアキッチン 今日だけ」。ここは、短時間でもいい、たった一日でもいい、誰でも自分の好きな時間に、自分のやりたいお店を開ける場所です。焼き菓子の店、スペインバル、アフタヌーンティー…日替わりで全く違う店が登場します。

この物語の主人公・小花美月さんも、かつては自分の夢だったパティスリーをオープンさせた女性。しかし、開店早々に起きた予想外の出来事に、心も体も疲れ果てて休店。そんな、夢を諦めかけてしまった彼女が偶然出会ったのが、この「シェアキッチン 今日だけ」でした。

最初は見学のつもりだった美月さんですが、“今日だけなら失敗してもいい”という気楽さに惹かれ、自分ももう一度お菓子を作ってみようと思い立ちます。久しぶりに焼き上げる甘い香りのフィナンシェや、アイシングクッキー。その香りと味が、自分の気持ちをもう一度前に向けさせてくれる。美月さんの再スタートは、そんな小さな一歩から始まりました。

彼女は特別な成功を求めているわけじゃないんです。むしろ、「まずはやってみよう」「やってみたい」という気持ちを大切にしています。だからこそ、その姿に触れた周りの人たちも、「まずやってみる」ことの大切さに気づいて、この場所で最初の一歩を踏み出します。引きこもっていた少年は、自分の描いた絵を初めて人前に出す。家庭に縛られていた女性は、キッチンに立つことで笑顔を取り戻す。決して派手なエピソードじゃないけど、ちょっとした勇気と、ささやかな一歩が、本人にとっては大きな前進になるのです。

美月さんをもまた、過去に傷ついたからこそ、そんな彼らをやさしく見守りながら応援します。

「やってみよう」の気持ちが大切

クッキー

この物語は、無理に背中を押すんじゃなく、必要な時にそっと手を差し伸べてくれる感じで後押ししてくれます。「やってみたいけど失敗したらどうしよう」とか「やりたいけど面倒」とか、いろいろと理由をつけては先延ばしにしてしまう。あなたにも、そんな覚えがありませんか?

「自分がやりたいと思ったことは、時間がないとか、準備不足とか、できない理由をあげる前に、まずやってみよう」というシンプルなことが、この物語のテーマじゃないかと思うんです。失敗してもそれが経験の一部になるし、想像以上の景色が見えるかもしれないし、とにかく、やってみないと何もわからない。

「シェアキッチン 今日だけ」という店名にも、“失敗してもいいじゃない、やりたいと思ったら、小さく始めてみては”というメッセージが込められているような気もします。

この物語を読んでいると、自分の中に眠っていた“やってみたかったこと”が頭に浮かび、自分も「今日だけ」の店主になってみたいと思えてくるかもしれません。

読み終えたら、始めてみたくなる

今回紹介した、十三湊さんの『キッチン「今日だけ」』は、滋賀・近江八幡を舞台に、「小さな一歩」と「やさしさ」を描いた連作短編です。登場人物たちの一歩は小さいかもしれないけど、その一歩が人生を少し変えていきます。

八幡堀や古い町並みなど、近江八幡の素朴な風景もほどよく織り込まれた温かい物語に触れて、あなたも、”今日だけ”の気持ちで、まず始めてみませんか。

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