記事一覧

高殿円『上流階級 富久丸百貨店外商部』|華やかさの裏で働く人たち
高殿円『上流階級 富久丸百貨店外商部』のレビューです。芦屋の老舗百貨店で働く女性外商部員の活躍を描く物語。外商という仕事の大変さと、百貨店という場所の価値が感じられる、軽く読めるのに仕事への熱が伝わります。
宮島未奈『成瀬は天下を取りに行く』|成瀬のぶれない姿に励まされる
宮島未奈『成瀬は天下を取りに行く』のレビューです。この小説は、滋賀県・大津市を舞台に、自分の思うままに真っ直ぐに進む主人公・成瀬あかりの姿を描く物語。大人にも刺さる彼女の魅力とその行動力を紹介しています。
【物語と日常】ブログと手作りクッキー
読む人に何かを感じてもらえる文章を書くのは難しい。文章が上手い/下手ではなく、それ以前に書き手自身の言葉と想いがこもってこそ、読む人に伝わるのだと、美味しいクッキーを食べながら改めて気づいた。
松宮宏『すたこらさっさっさ』|大阪・梅田がつなぐ“縁”の物語
大阪・梅田のビッグマン前で、2度と会えないはずの人を見た。主人公・彩が見た人、それは亡き母親の姿だった。でも、これは幻ではなかった。これは人と人とが不思議な「縁」でつながる物語。そしてそこには本屋さんがありました。
【物語と日常】小説に出てくる食べ物って、なんであんなに美味しそうなのか
小説を読んでいると食事の場面が良く出てくる。そこに出てくる食べ物って美味しそうでたまらない。音も映像もないのに、なぜ味や香りまでが想像できるんだろう。『ニシキタ幸福堂』を読んでそんなことを考えた。
寺地はるな『ほたるいしマジカルランド』|人それぞれ違うからおもしろい
キラキラした遊園地を裏で支える人がいます。それぞれに迷いながらも自分の仕事を淡々とこなす普通の人の姿。『ほたるいしマジカルランド』は、少し疲れたと感じるあなたに、「そのままの自分でいいんだよ」と、心を軽くしてくれる物語です。
【物語と日常】本屋さんという場所のぬくもり
本屋さんは単に"本を買う場所"じゃない。"心を整える場所"なんだと思う。本屋さんの数が減っていくのは寂しいことだけど、ネット書店では味わえない時間がそこにはある。
川上徹也『あの日、小林書店で。』|小さな本屋が教えてくれた“仕事の原点”
仕事や人間関係に迷ったとき、少し立ち止まって見つめ直したくなる物語。舞台は兵庫・尼崎の小さな本屋。人との出会いが、仕事の意味や“自分の居場所”を教えてくれます。今いる場所でできることを見つけたい人におすすめです。
森見登美彦『四畳半神話大系』|京都の街で思う“もしあのとき”
「もし、あのとき・・・」。大学生活の「もしも」を並行して描くユーモラスでちょっとほろ苦い青春小説。京都の学生街を舞台に、個性的な登場人物と語り口が笑えます。過去の選択を振り返りたい人におすすめの一冊です。
烏丸紫明『ニシキタ幸福堂』|サンドウィッチがはこぶ小さな幸せ
サンドウィッチを通して家族の想いを受け継ぎながら、街の人とつながり自分と向き合う物語。日常の小さな幸せや、人と人を結ぶ温もりを感じられる一冊です。実在のお店も数多く登場し食べ歩きのガイドとしてもぴったり。



















