文章の書き方に基本はあっても正解はない『書く習慣』

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この記事では、いしかわゆき(著)『書く習慣』を紹介します。

「もっと自由に文章を書きたい」「もっと楽しく文章を書きたい」と思っているあなたに、「なんでも好きに書いたらいいんだよ、気楽に書けばいいんだよ」と教えてくれる本です。

あなたは文章を書くのが得意ですか?

いざ文章を書こうとすると、

「どのように書き始めればいいか迷う」

「何を書けばいいか思い浮かばない」

「後から読み返すと何を言いたいのかわからない」

なんてこと、ありませんか?

いろいろと迷うばかりで、結局ぜんぜん進まず、文章を書くのがイヤになる。

こんな経験のあるあなたに読んでほしいです。

「書く」ハードルをグッと下げてくれる1冊です。

目次

「書く習慣」ってどんな本?

『書く習慣』は、文章を書くためのテクニックを教えてくれる本ではありません。

ではどういう内容かと言えば、「文章術の固定観念を変える」本です。

一般的な文章術の本に書いてある、「文章のお作法」は少し横に置いて、もっと自由に肩の力を抜いて書こう、と教えてくれます。

例えば、一般的な文章術の本には、「読者のターゲットを明確に」「読者に有益な情報を」「キーワードを絞って」などがよく出てきますよね。

読んでもらうための文章術としては、たしかに大切で基本的なことかもしれないです。

でも、こればかりを気にし過ぎて、肝心の文章が書けないってことはないですか?

『書く習慣』では、どちらかというと、これら一般的な文章術とは逆の考え方が書いてあります。

・ターゲットを難しく考えず、過去の自分に向けて書く
・有益がどうかは読者が決めるから気にしない
・ネタが何もなければ「何もない」と書けばいい

すべては、書くためのハードルをできるだけ低くするヒント、そして「書き続ける」ためのヒントです。

無理に頑張って続けるのではありません。

「楽しく書き続ける」ためのノウハウが、飾り気のない言葉で綴られています。

『書く習慣』のメッセージ

『書く習慣』は、これまでの一般的な文章術の発想を変えてくれます。

「こんなことでもいいの?」と思うようなことも出てきますが、誰でもすぐに試せそうな内容です。

その中から3つをピックアップしました。

意味づけするのは読んだ人

「これって意味あるのかな?」

「誰かの役に立ってる?」

誰にも見せない日記なら、別に悩まないと思うのですが、いざ人に読んでもらう文章を書こうとすると、どうしても気になってしまいますよね。

「こんなこと書いたら恥ずかしい」とか「変に思われそう」とか、そんなことが頭をよぎるかもしれません。

でも、「その文章を読んでどう思うかは読んだ人」なんだから、悩んで書けないのはもったいない。

文章にもとくに意味はありません。
強いて言うなら、その意味のない文章に「意味づけするのは読んだ人」

いしかわゆき 「書く習慣」 Kindle版 p45/p220 より引用

たとえ自分が「くだらない」と思うような内容でも、クスっと笑ってくれる人や共感してくれる人もいる。

だから、自分が感じたことは、感じたままに書いてしまおう、というメッセージです。

習慣化で楽しく書き続けよう

うまい文章を書けるようになりたいなら、書き続けること。

『書く習慣』に限らず、文章術の本には必ずといっていいほど書いてあります。

基本的な書き方や様々なテクニックを知ることも大切ですが、やっぱり書かなければ上達しないですよね。

でも、イヤイヤ書いたり、気合で書いたりしていては、楽しくないし長続きしないです。

続けるためには、まず書くことを楽しむ、そしてそれを習慣化することが一番。

書きつづけるために、「習慣化」させる。
無理なく日常に落とし込めば、努力はいらない。

いしかわゆき 「書く習慣」 Kindle版 p54/p220 より引用

「習慣化」というと、ちょっとハードルが高そうですよね。

「習慣化しよう!」と意気込んでも、よほど意志が強くないと、習慣になる前にやめてしまいそう。

楽しく続けるために習慣化しようとしているのに、習慣化することに苦労しては本末転倒です。

そこで、「日常に落とし込む」ことが、習慣化するためのポイントというわけです。

「日常に落とし込む」とは、何かを犠牲にして取り組むのではなく、何かを変えてもまったく苦にならない程度の、ちょっとした工夫から始めるということ。

「5分だけやろう」

「なにをしようがしまいが、どっちでもいい時間を探して使おう」

など、習慣化するためのアイデアが役立ちます。

あなたの「日常」は他人の「非日常」

「意味づけするのは読んだ人」に通ずるところがありますが、「これって意味ある?」と同じように、「日常を書いただけでおもしろい?」と思ってしまいがち。

でも、いしかわさん曰く、日常のちょっとした出来事も立派なネタなのです。

その文章の価値を決めるのは、自分ではなく「読んだ人」です。
ただの日常でも工夫して発信することで、ときとして有益なものになります。
(中略)
あなたの「日常」は、他人には「非日常」かも。
平凡な日常も、誰かにとっては面白くてタメになって、不思議な日常になる。
自分の日常を「ありふれた日常」だと勝手に決めつけているのは、
他ならぬ自分自身なのです。

いしかわゆき 「書く習慣」 Kindle版 p98/p220 より引用

あなたの「日常」は他人には「非日常」。

たしかに、他人とまったく同じ経験をしているわけではないし、仮に同じ場所で同じ経験をしたとしても、感じることは人それぞれですもんね。

だから、自分の日常を書き綴っただけでも、人には新鮮に思えることもあるし、何かを感じるかもしれない。

ただ、書くネタにするにはちょっとした工夫が必要。

それは、単に「今日こんなことがあった。おもしろかった」で終わらないこと。

「なぜおもしろかったか」「なにがおもしろかったのか」と一段掘り下げて考えることがコツです。

おわりに

私がこの本を最初に読んだのは、ブログを始めて1年ほどたったころ。

なんとなく型にはまった文章しか書けず、どうも面白くないな~と感じていたころでした。

他に文章術の本も読んだのですが、自分がいったい何をどのように書きたいのか、わからなくなったのかもしれません。

そんな時、本屋さんでたまたま見つけたのがこの本でした。

「はじめに」にこんな一文がありました。

この本では、「どう書くか」は学べないかもしれません。
でも、あなたのなかにある「書きたい」気持ちを育んで、無理なく楽しく続けられる「習慣」を身に着けられる本にはなっている自信があります。

いしかわゆき 「書く習慣」 Kindle版 p10/p220 より引用

「書く」がテーマのこの本、「どう書くかは学べないかも」って・・・と思いながらも、なにか惹かれるものがあって読んでみたのです。

SEOの知識や、アフィリエイトで稼げる記事の書き方など、ノウハウを知ることも大切ですが、そればかりに注目してもダメ。

自分が興味を持ったことを好きなように書かなければ、面白くないし続かない。

「まさにその通り!」と、書くハードルがぐっと下がる思いでした。

何度か読み直しても、やっぱりその通りだな~と思える内容ばかりです。

この本に書かれていた気になる一文を、本ブログの「ほんのひとこと」でも紹介しています。

また、『書く習慣』も含めて、テクニックだけではない文章術の本を、おすすめで紹介しています。

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