この記事では、スペンサー・ジョンソ『迷路の外には何がある?』を紹介します。
唐突ですが、あなたは「信念」という言葉にどのようなイメージを持ってますか?
「信念」は誰もが持っているものです。
でも、日常生活のなかで自分の「信念」をあえて意識することは少ないかもしれません。
そこで、『迷路の外には何がある?』を読んで、自分の「信念」ってなんだろう、と少し落ち着いて考えてみませんか?
新たな「気づき」があると思います。
『迷路の外には何がある?』

この本は、同一著者による『チーズはどこへ消えた?』の続編となっています。
前作『チーズはどこへ消えた?』 で説かれているポイントは、「変化にあわせて柔軟に自分を変えることの大切さ」。
しかし、「自分を変える」ことは言葉で言うほど簡単ではありませんよね。
頭ではわかっているんだけど・・・実際に変われるかというと・・・
なかなか難しいというのが本音です。

そこで、本作『迷路の外には何がある?』では 、
「なぜ変わることが難しいのか」
「どうすれば適応できるようになるのか」
が示されています。
『迷路の外には何がある?』の物語
新しいチーズを求めて再び迷路に出ていった友達。
でも、そんな友達を横目で見ながら、小人の「ヘム」だけは一人で元の場所に留まり続けました。
チーズが無くなったという「変化」をどうしても受け入れることができなかったのです。
何日も家にこもって、うろうろ歩き回り、イライラするだけの毎日ですが、ある日「家にこもっているだけではダメだ」と気づきます。
勇気をもって「新しいチーズ」を探し始める「ヘム」。
ですが、簡単に見つかるわけがありません。
そんな時に迷路の中で出会ったのが、小人の女の子「ホープ」。
彼女とともに「新しいチーズ」を探し続ける「ヘム」は、これまで考えもつかなかった様々なヒントを掴んでいくことになります。
自分の信念とは?

この本では、「なぜ自分が変わることが難しいのか」「どうすれば迷路から抜け出せるのか」を問いかけます。
この根底にあるものが自分の「信念」
「信念」を変えることこそが次に進む第一歩なのだと教えてくれます。
- あなたの信念に気づこう
- 信念とはあなたが真実だと信じる考えのこと
- 信念を見つめ直すことから始めよう
「信念」は自分で変えられる
「信念」とは何なのでしょう?
「信念」という言葉は、どちらかというとポジティブなニュアンスで使うことが多いでしょうか。
例えば、「自分の信念を決して曲げない」「自分の信念をしっかり持った人」
逆に、「信念を曲げてまで、そんなことをするなんて・・・」、と言えばネガティブに思えます。
信念は、「経験・知識を積み重ねた結果として形作られた、自分が決して譲れないもの」というイメージです。
良くも悪くも、人は「信念」をベースとした判断基準で、物事を見ているのだと思います。
だから、自分の信念から外れるものは否定するでしょう。
そもそも、目に入らないのかもしれません。
「信念」って、いわゆる「固定観念」のようなものかもしれませんね。
だから、この信念を簡単に変えるということは、誰しも受け入れ難いのだと思います。
でも、『迷路の外には何がある?』では、
今のその信念も、自分が形作ってきたもの。
その信念を変えたとしても、自分が自分でなくなってしまうわけではない。
「事実」「真実」と思っている物事も、信念からくる一つの見方に過ぎない。
と説いています。
自分の信念は自分のものだから、自分で変えてもいいのです。
信念を変えれば、当然、物事の見え方も変わるのですから。
おわりに

『迷路の外には何がある?』には、「あなたの足を引っぱる信念がある、あなたを向上させる信念もある」とあります。
もちろん、自分を向上させる信念を持ちたいですよね?
信念を「曲げる」「捨て去る」と言うと、どうしてもネガティブに聞こえます。
でも、より良いものに作り替える、「アップデートする」と考えてはどうでしょうか。
古くなった今の信念に固執するのか、それとも変化に合わせてアップデートするのか、すべて自分次第。
とてもシンプルで自由です。
『迷路の外には何がある?』は、100ページほどの薄い本です。
薄くてすぐに読めるけれど、内容はとても濃い。
そんな100ページの本を、『迷路の外には何がある?』以外にもまとめて紹介しています。


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