ポイントカードも運も貯めて使うもの『運転者』

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今回の「ほんのひとこと」は、喜多川泰著『運転者』から。

目次

ほんのひとこと

運」は<いい>か<悪い>で表現するものじゃない。<使う><貯める>で表現するもの

「運」はポイント制

今回の「ほんのひとことは」、『運転者』の物語で、自分には運がないと思っている主人公に、タクシー運転手が語るセリフです。

これまで「運を貯める」とは意識していなかった私にとっては、新たな気づきでした。

日頃イヤなことや面倒なことが起こると、つい「運が悪い」「今日はついてない」などと嘆きがち。

でも、「運」に対する捉え方を少し変えてみれば、案外気が楽になるんです。

そのポイントカードは五百円の商品券として使えるんです。
どうしてかわかりますか?ポイントが貯まってるからです。
ポイントカードをもらった瞬間に五百円として使わせてもらって、
あとからポイントを貯めるってことがありますか?
そんな使い方できるポイントカードなんてないですよ。
運だって同じなんです。
(中略)
運は<いい>か<悪い>で表現するものじゃないんですよ。
<使う><貯める>で表現するものなんです。

だから先に<貯める>があって、ある程度貯まったら<使う>ができる。

運転者 Kindle版 P50 より引用

「運を使う、貯める」とはどういうことなのか。

「運はポイントカードと同じ」という言葉に納得感があったのです。

何もせずに良いことだけが起こるなんて期待してはダメなんですよね。

損をしたとかイヤなことが起こったとしても、それは運がないのではなく、その間に運が貯まって、いつかそのポイントを使える日が来ると思えばいいのです。

これまで「運を貯めている」と意識していなかったのに、思わず良いことが起こった時には、「これで運を使い果たした」なんて言いませんか?

いつか、どこかで、知らないうちに、良いことが起こる日のために、運を貯めていたのかもしれませんね。

「運はポイント制」だと思えると、ちょっとぐらいイヤなことがあっても、乗り切れそうな気がします。

ちなみに、この運のポイントは、自分が使うだけでなく他の人に譲ることもできるそうですよ。

『運転者』の紹介

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生命保険の営業マンである岡田修一は、ある日、せっかくとれた保険契約が解約となる一大事に見舞われます。

仕事だけでなく、夫婦仲、娘の不登校、母が一人で暮らす実家の問題と様々な悩みを抱えながら、

「なんで俺ばっかりこんな目に遭うんだ」

と独り言をつぶやく修一の前に、1台のタクシーが現れます。

そのタクシーの運転手は、修一が何も言わないのに、何故か行先や名前まで知っている。

そして「人の運を変える、運を転ずる」「あなたを人生の転機となる場所に連れて行く」のが仕事だ、と言う不思議な運転手なのでした。

よくわからない話をする運転手に、最初は不気味な印象をもっていた修一。

でも、その後、どこからともなく現れるそのタクシーに何度か乗って話を聞くうちに、次第に自分の意識が変化していくのを感じます。

意識の変化につれて行動も変わりはじめ、「運とは何か」「人生にとって何が大切か」を少しづつ学んでいくのです。

この物語は、きっとあなたを前向きな気持ちにさせてくれますよ。

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