この記事は、ジェームズ・アレン『原因と結果の法則』を紹介します。
悩みやストレスを完全になくすことは難しいかもしれません。
でも、少し軽くするヒントが見つかると思います。
『原因と結果の法則』はどんな本?
この本は、1864年に英国で生まれたジェームズ・アレンによって、1902年に書かれたものです。
世界中で着実に売れ続けている驚異的なロングセラー書で、聖書に次ぐベストセラーだとさえ言われているそうです。
日々の暮らしの中で、いろいろな悩みやストレスを感じることって誰にでもありますよね。
モヤモヤが晴れず堂々巡りしてしまう・・・とか。
それは、自分で物事を複雑にしているだけなのかもしれません。
この本で語られる一貫したメッセージは、
「自分自身の思いから、すべての結果が生まれる」
自分の思いしだいで、人格・環境・健康・目標・成功など、すべての物事が良くも悪くもなる。
人や周りの環境が主体ではなく、あくまでも自分自身が主体です。
100年以上前に書かれたこの本が、今でも広く読み継がれているのは、この法則がとても的を射たシンプルなメッセージだからだと感じます。
すべては自分の思いから
「自分自身の思いから、すべての結果が生まれる」、それを表したのが以下の一文です。
私たちのもつ強さも、弱さも、清らかさも、けがれも、ほかの誰のものでもなく、私たち自身のものです。
それらは、ほかの誰によってでもなく、私たち自身によってのみ育まれます。引用:「原因」と「結果の法則」 P61
私たちの環境もまた、ほかの誰のものでもなく、私たち自身のものです。
私たちの苦難も幸せも、私たち自身の内側からあらわれます。
人間は自分が考えたとおりのものになるのです。
当たり前といえば当たり前に思えます。
でも、自分に起きた出来事(特に悪い出来事)の原因を、他者に求めてイライラしてしたことはありませんか?
ついつい周りの環境を言い訳にして気まずい思いをしたことはありませんか?
自分の外に原因を求めても、何も解決しません。
自分の外のことは自分ではコントロールできないのですから、かえって複雑になってしまいます。
結局は、後から自分がイヤな気分になるだけなんですよね。
- 原因を自分の中に求め、自分が物事をコントロールしましょう
- 解決できるのは、自分の思いしかありません
というのが『原因と結果の法則』からのメッセージです。
とてもシンプルですが、決して「単純で簡単なこと」だと言っているのではありません。
「常に自分自身をコントロールする、それには時に犠牲を伴う」こともあるのです。
それでも、自分次第で望み通りに進むために、犠牲も含めてもっと自分にベクトルを向けませんか?
おわりに
この本で語られているメッセージは、ほんとにシンプルです。
でも、日々の生活で完璧に実践できている人は少ないのではないでしょうか。
「わかっているけれど、なかなか・・・、ついつい・・・」と思うことのほうが多いのだと思います。
自分でコントロールできることにもっと注力していけば、コントロールできないことは、だんだん気にならなくなるのかもしないですね。
この本は一度読んで本棚の奥にしまいこんでおく本ではありません。
気分が落ち込んだ時など折に触れて、『原因と結果の法則』を読んで気持ちを新たにしませんか。
あとがきを含めて全95ページにすべてが詰まった読みやすい本です。
この本と同じように、100ページほどの薄さで役に立つ本を、7冊まとめて紹介しています。
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